日本人の中にもファンが多いABBAの曲をベースにした、陽気なミュージカル・コメディ映画です。タイトル『マンマ・ミーア!(Mamma Mia!)』は、1975年のABBAの曲から採用されました。その意味は、英語でいえば “Oh! My god!” 、日本語では「なんてこった!」のような意味です。

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お財布を開けたらマンマ・ミーア!(なんてこった!)
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2001年にブロードウェイで公演されたミュージカルを映画化した作品ですが、映画批評の専門家からは、厳しい評価を受けたものの、制作費5200万ドルに対して、興行成績は6億680万ドルという成果を上げ、イギリスでは『タイタニック』を越え、史上最高のヒット作となりました。

普段はミュージカルのイメージのない俳優陣が歌とダンスで魅了します。アカデミー女優として名高い名女優メリル・ストリープがヒロインの母親役を演じ、体を張った演技で楽しませてくれます。大声で歌い、ダンスを披露し、海に飛び込むなど、本人よりもそれを指示した監督や製作者の度胸に脱帽します。

そして、007シリーズでおなじみのピアース・ブロスナンの歌とダンスを披露してくれます。観ているこちらが照れてしまいそうな新鮮な演技を魅せてくれますが、こちらは残念ながらゴールデンラズベリー賞最低助演男優賞受賞という不名誉な賞を受賞しました。

メリル・ストリープがソロで歌う” Mamma Mia!”, 島民の女性陣との “ Dancing Queen ”のシーンは、ミュージックビデオを観てるようです。さらに、オスカー女優メリル・ストリープと007ジェームス・ボンドのピアース・ブロスナンのデュエットなどは二度と観ることができない貴重なシーンです。

そして、最近テレビドラマ・シリーズ『プリーチャー』でバンパイアを相手に戦う薄汚れた神父役でブレイク中のドミニク・クーパーがヒロイン、ソフィーの新郎の役を務め、同じ人物とは思えないほどの初々しい歌とダンスを披露してくれます。まだ、当時は無名の若手だったのですね。

本来ヒロインであるソフィー役のアマンダ・セイフライドがとてもキュートでかわいいのですが、アクの強い出演者が多いせいか存在が薄くなってしまいました。彼女も吹き替えなしの体当たりで歌と演技で魅了してくれます。しかし、名優が多すぎたせいか、どうしても影が薄くなってしまったのがお気の毒でした。

舞台はギリシャ、エーゲ海にある、とある島。その島にあるホテルのオーナー、ドナ・シェリダンは、娘のソフィーと母娘二人で暮らしています。そのソフィーが結婚することになり、島にドナの古い友人が集まり始めるのです。

ところがソフィーは、自分の本当の父親のことを知らない。そこで母ドナの日記を盗み読みすると、なんと父親の候補が三人もいることが分かります。ソフィーは、ドナに内緒にこの三人の男性にも結婚式の招待状を送るのでした。

ソフィーの夢は本当の父親とバージン・ロードを歩くことだったのです。そして、ドナの知らない間に三人の父親候補は、島に戻ってくるのですが、そこから騒動が・・・。一体、本当の父親はだれなのでしょう?

白く輝くエーゲ海をバックに、全編に伝説のポップ・グループABBAのヒットナンバーが流れだすと、思わず体がリズムを刻みます。イギリス史上最高のヒット作を、どうぞご覧ください。