歌手になることを夢見る若い女性が、多くの障害を乗り越え、その夢を叶えていくサクセス・ストーリーを描いたミュージカル映画です。年の差の女性コンビがアメリカン・ドリームを勝ち取る様は、観る者すべてに元気を与えてくれます。

主演を務めるのは、本物の世界的ミュージシャン、クリスティーナ・アギレラとオスカー女優のシェールによるW主演となります。ちなみにこの二人の年の差コンビは、クリスティーナ・アギレラが1980年生まれ、シェールが1946年生まれです。

クリスティーナ・アギレラは、オーディション番組の審査員を務めるなど、その歌唱力は抜群です。さすがは、世界的ミュージシャンです。劇中、彼女が注目を浴びるきっかけとなるアカペラのシーンは鳥肌が立つほどです。

もう一人の主演、シェールはオープニングで見事なスタイルのタイツ姿で魅了してくれます。ちなみに撮影時は、65歳・・・。正直、驚きです。これほどきれいな65歳にはお目に掛かったことはありません。ハリウッド女優の凄さに圧倒されます。彼女は、1987年『月の輝く夜に』で、アカデミー賞主演女優賞を獲得しています。

この年の差Wヒロインの描くサクセス・ストーリーです。歌手を夢見る若いアリは、アイオワの田舎町から、チャンスを得るためにロサンゼルス出てきます。仕事を探し途方に暮れているとき、テスという女性が経営する《バーレスク・ラウンジ》というクラブを見つけます。

アリは、毎晩セクシーなダンサーがその華やかな舞台に感激し、半ば無理矢理ウェイトレスとして働くことになります。そして、働きながら舞台に上がるチャンスを狙うことになります。しかし、実際は《バーレスク》では、ショーとは名ばかりで、歌手は口パクばかりで、お客もたいして歌手には興味を持っていなかったのです。

ある日、ダンサーの一人が妊娠して、その代役としてアリが舞台に上がるチャンスを得ることになります。さらに、健気なアリは、問題の多いニッキに変わってソロで踊ることになります。舞台裏では、舞台に上がるために激しい争いが繰り広げられていたのです。

起こったニッキは、アリの公演中に、BGMの音源コードをスピーカーから抜き、マイクの音声を切ってしまいます。アリは当然、困惑して舞台上で固まってしまいます。慌てたスタッフは、ショーを中断させるためにカーテンを下げ始めます。しかし、それが逆に大きなチャンスをつかむことになります。

すると、アリは意を決してマイクに頼ることなく、アカペラで歌い始めます。アリの歌声は、ホールに響き渡り、店の客はもちろん、スタッフたちも唖然とします(当然、映画を観ているアナタも)。公演は大成功を収め、それからというもの、テスの指示で、アリがメインとなり舞台公演が続きます。

アリのパワフルなステージは瞬く間に評判となり、マスコミにも取り上げられるようになります。それからというものバーレスクは連日客が押し寄せ、大盛況となりのですが・・・。実はバーレスクにはある問題を抱えていて、存続の危機にあったのです。

後半のストーリーが頭に残らないほどのクリスティーナ・アギレラの歌唱力に圧倒されます。