『塔の上のラプンツェル』で、金に輝く長い髪に憧れる

長編ディズニー映画第50作品目のメモリアル映画です。生まれてから一度も髪を切ったことのないプリンセスは、歌を歌うと髪が金色に輝くという設定で、ミュージカル映画としても適したものとなっており、それのおかげで窮地のシーンで助かることができます。

その金色の髪の毛を切らない理由は、特別な力は秘められているため。切ってしまうと、その力は能力を失ってしまい、栗色になってしまうから。そのため、ラプンツェルの髪の毛は、長さ21メートもあります。

実は多くのプリンセスを生んだディズニー映画ですが、魔力を持ったプリンセスは、このラプンツェルが初めてなのです。原作は、グリム童話の『髪長姫』。企画が初めて上がったのは、1937年、実際に2映像化されたのが、2010年という長きに渉って構想されてきた物語です。

では、なぜここまで映像化されてこなかったのでしょう。実は、従来のアニメーションでは、満足いく髪の毛の質感を出すことができなかったからなのです。CGの進化において、やっと満足いく長い髪の質感を出すことができたのです。

主題となる長い髪を表現することに、80年近くも掛かったのですね。そして、できあがったものは、とてもCGとは思えないその髪の質感に、世界中の女の子があこがれました。

原題は『Tangled』で、日本語では、「もつれる」「からまる」という意味で、ラプンツェルの長い髪の毛意味しているのですが、暗に『男心』や『欲』が絡むという意味を含んでいるともいわれています。『男心』は、登場するフリン・ライダー、『欲』はラプンツェルを長年塔に幽閉していたゴーテルのことでしょうか。

ミュージカル映画としても話題となり、アカデミー賞歌曲賞ノミネート、ゴールデングローブ賞主題歌賞をノミネートされました。劇中の楽曲は20曲にもおよび、サウンドトラック・アルバムもヒットしました。

ある王国の森にある高い塔の部屋に、ラプンツェルは一人で暮らしています。母のマザー・ゴーデルから、塔の外は危険がいっぱいなので、塔から出ることを禁じられたままラプンツェルは18年間もそこにいます。

毎日眺める夜空、1年間で1日だけ、空に無数の灯りが上がるときがあります。その日は、自分の誕生日。不思議に思っているラプンツェルは、その日だけ灯りを見たいといって塔の外へ出すように頼むですが、ゴーテルはそれを拒否します。

そんなある日、大泥棒のフリン・ライダーは、城からティアラを盗み出し、衛兵から逃げ回っています。そこに高い塔を見つけ、壁をよじ登って侵入するのですが、突然頭部を殴られ、気を失ってしまいます。

フリンを殴ったのは、ラプンツェル。彼女は、フリンの盗んだティアラを隠します。目を覚ましたフリンに、灯りが上がる場所に案内してくれれば、ティアラを返すと言って、初めて塔の外に出ることになります。

ゴーデル、衛兵、裏切った泥棒仲間など、多くの追っ手を振り払いながら、ラプンツェルとフリンの逃避行は続き、やがて真っ暗な洞窟に閉じ込められてしまいます。そこに水が押し寄せ絶体絶命のピンチを迎えます。

ぜひとも、愛とスリルに満ちた、ミュージカル・アニメをご堪能ください。