人気テレビ番組のコーナーから生まれた『ブルース・ブラザース』

2016年秋には、シーズン42になった、アメリカの公開コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』。その番組人気コーナー『ブルース・ブラザース』から生まれたバンドを主人公に映画化した作品です。体を張ったコメディ映画でありながら、アクションとミュージカルの要素を加えた作品です。

この映画が他のミュージカル映画と一線を画すのは、一般にミュージカル映画とは俳優陣が歌やダンスを披露するのですが、本作は本当のミュージシャンが演者となって演技をするところでしょう。だから、音楽の質が高いのですね。

ショッピングモール内カーチェイスやビルの破壊などCGのない時代のアナログの迫力でギリギリのタイミングがハラハラさせてくれますが、演者たちの無表情な演技が笑いを誘います。

本作の完成時は、白人にはウケないという理由で、試写会後では15分短縮されるなど、決して関係者からは歓迎されていなかったそうですが、根強いファンの後押しで、DVDでは完全版となりました。

1981年製作。本作は、黒のソフト帽、サングラス、スーツ、ネクタイ、靴という黒ずくめで、まるでMen In Black。ブルース、R&B、ソウルなどの、往年の黒人ミュージシャンに対して敬意を込めている意味もあります。

主演は、『ゴースト・バスターズ』シリーズなどのコメディ映画で活躍するコメディアンのダン・エイクロイドと、人気絶頂の翌年1982年に、33歳の若さでホテルの一室で薬物中毒で亡くなったジョン・ベルーシとのW主演。

実際のミュージシャンや特別出演の豪華さが話題になり、未だに根強いファンがいます。音楽界からは、ジェームス・ブラウン、レイ・チャイルド、スティーブ・クロッパーなどの本物ミュージシャンが出演しています。

さらに、変わり種の出演では、突然、車の名からバズーカ砲を撃ってきたり、平然とビルを爆破する謎の女に『スターウォーズ』シリーズのレイア姫を演じたキャリー・フィッシャー、納税課の職員に名監督スティーブン・スピルバーグが演じていますので、お見逃しないようにしてください。

ジェイクは3年の刑期を終え、仮釈放され刑務所から出所、弟のエルウッドがブルース・モービルという廃車寸前のパトカーで迎えにきます。二人はチェイスを繰り返しながら、幼いころに世話になった孤児院に挨拶にいくが、税金が払えず、立ち退きの危機にあったことを知ることになります。

二人はジェームス牧師の移動礼拝に出席し、説教を聞くことになります。するとジェイクはそこで神の啓示を受け、バンドを再結成することになります。

孤児院を救うために、昔のバンド仲間を引き入れ《ブルース・ブラザース》が再び結成されるのですが、彼らをイリノイ州やシカゴ州の警官、州兵、ナチ極右団体、カントリー・バンドが行く手を阻みます。そして、なぜか二人の命を狙う謎の女など、その先は多難となっています。

ストーリー展開も、流れるミュージックも、他のミュージカル映画とは異なる異色のミュージカル映画をお楽しみください。